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出かけた時から帰り道

旅行記。一人旅だったりそうじゃなかったりバイク(VTR-F)だったり。

天城越え~伊豆半島ツーリング【5終】

バイクで天城越え ツーリング

【第五章】ループ、トンネル、スカイライン

 

 

天城越えは今でこそ国道をドライブして抜けることができますが、その険しさは今でも大いにうかがえます。

 

その象徴ともいえるのが七滝ループ橋

 

 

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地形に基づいた設計を放棄し、かなり強引に高低差を埋める設備それがループ橋。

 

これを造る気になった人間もすごいですが、こうでもしないと道を通せない地形も地形で凄いと思うのですよ。

 

 

 

 

 

このループ橋を越えて2㎞くらい走った場所が、正真正銘の天城峠となります。

 

天城トンネル(旧天城トンネル)は1904(明治34)年に完成。先述の小説や歌にも出てくるトンネルです。

後年、1970年にはより走りやすくなった新天城トンネルが開通。

 

……開通しましたが、2000年まで有料道路でした。

そのためそれまでずっと旧の方は現役の無料国道として機能していたのです。

新トンネルが無料化した現在は、旧トンネルの方はあえてアスファルトの舗装を引っぺがされ、趣き重視の道となっています。

 

旧道の入り口を見つけ、414号の本線から逸れる。

 

 

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旧道に入ってからもしばらくは舗装が残されています。

 

よかったよかった。バイクにとって未舗装路はそれだけで凶器なのである。

 

 

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寒天橋

 

This いず 寒天橋。 伊豆(is)だけに。

 

 

石川さゆり天城越え』の2番の歌詞に出てくるあの寒天橋です。

 

……ぶっちゃけ、予想に反してどこにでもありそうな橋ですよね。

ですが、そらそうですわな、15年前までは観光目的でない車がバリバリ走る道だったんだから。

 

 

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そして寒天橋を渡るとその先が未舗装路にいいいいいいいいいいいいいいいいひいいいいいいいいい

 

前輪後輪共に砂利にとられつつ、両足を下ろしながらそろっとスロットルを開き、ぎゃあぎゃあ言いながら緩やかな上り坂をとろとろ走ること5分。

舗装路なら何十秒で済んだ距離だったろうに……いやまあ趣き深さのためなら致し方ないと思いますが……。

 

 

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旧天城トンネルに到着です。

なんというか、ものすごく雰囲気があるというか、重たい。

わざわざ未舗装路にしただけあります(しつこい)。

 

 

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今もいちおう車両が通れるので、いつトンネルの向こうから車がやってくるかとひやひやしながら撮影。

 

ちなみに長さは450m、しかし有効な道幅はたったの3.5m。 これが通常の国道として運用されて、2車線の新トンネルが有料だったなんて、えらくドSな国道ですな。

乗用車でも大きめだとたぶんすれ違えないんじゃなかろうか。450mもあるのに。

 

 

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走るよー走って抜けるよー。

 

トンネル内の路面は砂利でこそありませんが、わりと凸凹しているので速度には気を付けた方がいいかもしれません。

 

 

北側に出ました。

 

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日の向きのせいか、こちらの方がおどろおどろしい印象。

ですが、他の観光客がちらほらといます。

 

すると、近くに停まっていた車から男性二人組が僕の方に降りてきて、

 

「すいません、今向こうから走ってきました?」

 

向こうに抜けられるのか、そのまま現行の国道に抜けられるのかと聞かれました。

この先の北側の道も未舗装路が続いているのですが、南側も同様であったことを伝える。

すると「じゃあ行かなくてもいっか引き返そうか」と言い始めたのですが、

 

僕「あ、でもトンネル抜けた先がちょっと開けてるので、トンネルだけくぐって戻って来ることできますよー」

 

結果、その人たちはトンネルを往復して休憩中の僕の前に戻ってきて、そのまま先に走り去っていきました。

 

 

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そして僕は一息ついた後、再びぎゃあぎゃあ言いながら砂利道を走るのでした。

転倒も怖いけどパンクしないか心配である。

8分ほどの死闘の末、国道の本線に合流を果たしました。

 

 

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まさか復帰したとたんに渋滞のど真ん中だとはね。

 

 

山の中をずらっと渋滞しているのは異様な光景です。

道の駅「天城越えにも寄りたくはありましたが、帰路の時間と体力を鑑みてスルー。

 

 

その代わり、ここは欠かしません。

 

 

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浄蓮の滝観光センター

 

計画時にあれだけ天城越えをリピートしたんだから見ないわけにはいかない。

 

 

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駐車場にバイクを停めて、階段を谷へとくだる。

 

3分程度歩くと、滝をお目にかかれます。

 

 

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脇には歌の方の『天城越え』の碑が。 ご丁寧に楽譜付きです。

 

 

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すぐ下流にはわさび沢が。

 

歌詞に登場する九十九折り(の砂利道)と浄蓮の滝天城隧道寒天橋は体感してきたので、あとは隠れ径と隠れ宿で寝乱れることさえ果たせば、僕は存在が天城越えと言ってもいいかもしれない。

 

 

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僕も伊豆の踊子の主人公みたく、年下の踊子に懐かれたい。

 

 

さて、ここからは本格的に帰り道となります。 国道を外れて、伊豆半島の東方面へ。

 

 

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本格的かつ広大なわさび田を横に見つつ、細い県道を走る。

 

 

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はい、伊豆スカイラインです。

 

伊豆の中でも有数の景観を誇る道です。

箱根方面へと抜けるこの道を帰り道がてら走ります。

 

 

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噂にたがわず景色が良い。

しかし残念ながら、一番良い景色というのはえてして走っている最中に見るのである。

 

 

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街の光を眼下に見ながら夕暮れの中を走りました。

しかし、最後の最後まで富士山はもやもやの向こうで見えなかった……。

 

 

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伊豆スカイラインを出てすぐの十国峠に着いた頃には、とっぷり日も暮れていました。

 

 

こうして伊豆の旅は終了していくわけですが。

 

帰りに危うくガス欠になりそうになったという話をダイジェストで書き留めておきます。

 

そもそも「帰路に就く前にどこかで給油しよう」と思っていた。

→なんだかんだ結局給油せず、伊豆スカイラインに乗ってしまう。

→「しゃーない箱根で給油するかー」

→箱根・元箱根あたりに夜間営業しているスタンドが見当たらない。

→そろそろ燃料警告灯が点いてもおかしくない状況で、仕方なく箱根新道に乗る。

→渋滞とにわか雨と残燃料の心もとなさに精神を侵される。

→やっとの思いで小田原に到達。奇跡的に燃料警告灯はまだ点いていない。

→今までの走行距離から計算するに、おそらくガス欠になる前に海老名SAには着ける。

小田原市街に降りてスタンドを探すと帰宅時間が大幅に遅れるので、海老名強行を決意。

→小田原厚木自動車道に乗って間もなく、警告灯点灯。

→海老名まで到達可能を確信。雨も上がる。

→海老名SA到着。

 

残燃料は1リットル未満でした。

あと25㎞程度であわやガス欠。

そんなこんなしつつ21時頃、無事に帰宅しました。 2日間での総走行距離は714.2km。

 

 

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こちらが2日目の軌跡です。合わせるとこんな具合。

 

 

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2日間でこれなら、見事なまでに伊豆半島を練り走ったと言って良いのではなかろうか。

 

 

ということで、伊豆半島の旅でした。

 

ごはんは美味しかったし(特に2日目朝食)、今まで見たことのない不思議な景色の中を走れたし、天城越えも無事に果たして、わりと満足でした。

 

今回でひととおりの景色は見たので、以後伊豆を訪れるときはピンポイントかつのんびりと走りたいなと思います。

やや駆け足気味であったのは否めない。

 

 

しかし、主要な国道が狭い部分がある&時間帯によっては混雑するので、自動車ではなかなかに行きづらいだろうなと思いました。

少なくとも同じスケジュールを4輪でこなすことは相当厳しい。

バイクだと細い道もひょいひょい進めるので、やはりツーリング向きの土地と言えるかもしれませんね。

 

 

最後のガス欠スレスレはかなり弱りましたが、まあ結局何事も無かったので良しとしましょう。

後日、ガソリン携行缶をAmazonで購入しました。まだ使っていませんが。

 

 

以上、最後までありがとうございました。

 

 

旅行期間 2016.2.27~2016.2.28

旅行記完成 2016.5.18

 

 

天城越え伊豆半島ツーリング― ~終~