【第三章】千畳敷、弓ヶ浜、石廊崎 おはようございます。2日目の朝です。 (5:43)
日の出の時刻より前に宿を抜け出ます。まだチェックアウトをするわけではありません。
今回宿泊した「温泉旅館 亀屋」は、下田の南東に突き出た須崎にあります。
伊豆半島の突端寄りでも東側に位置するため、ポジショニングとしては海から昇る朝日が拝めるというわけ。
しかも宿はその須崎からさらに突き出た「恵比須島」という全周徒歩5分程度の小さな島の真向かいに位置します。
この恵比須島の南側、つまり太平洋側は広い千畳敷になっていて眺望は抜群というわけ。
(5:45)
宿から徒歩2分、橋を渡って恵比須島です。
(5:49)
まずは島のてっぺんに登ってみる。
神社と灯台があります。
古墳時代ごろからこの島で祭祀を行っていた形跡があるらしい。
(5:51)
島の向こう側に出れば千畳敷。
夜明け前の海の何かが始まりそうな感じはとてつもない。
沖を眺めて太陽を待っていたら、漁船が遠くの離れ小島というかもはやただの岩に近づいて行きました。
(6:16)
先端を岩にくっつけるなり、そこからぞろぞろと上陸する人々。
なにかと思えば釣り人のようです。
後々で釣りをする人に聞いてみると、この時期の伊豆は釣り人にはトップシーズンで、こういう風に漁船で漁場まで連れて行ってもらうのはわりといい値段するらしいとのこと。
(6:23)
釣りの支度を始める人々を眺めていると、ついにその向こうから太陽がお目見え。
こりゃいい眺めだ。
(6:25)
(6:28)
日が昇って景色が見やすくなったので、一度島をぐるりと一周。
(6:31) (6:04)
ここまでして島の外周に歩道を整備するあたりに人間の執念を感じる。
(6:38)
一周歩いて戻ってきたら太陽の明るさがいい具合になってきたので、ここで持ってきた三脚を使って遊んでみることに。
(6:43)
キザっぽく画の中に立ってみる。 いや、せっかくだからもっと遊んでみよう。
(6:48)
(6:53)
うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇい!!!!!!!
セルフタイマーかけてポーズ取ってをひたすら一人で繰り返していた時間が15分にものぼることはここだけの秘密だ。
最後、散歩に来たらしい家族連れにこの単独奇行を見られる。
それをきっかけに島内にはほかの人影も見え始めたので、これにて撤収となりました。
いやあ、伊豆は恵比須島の千畳敷は今回の旅でもなかなかに印象深いスポットでした。
(7:15)
宿に戻って荷造りを済ませたらしばし休憩。
実は今回は素泊まりではなく、朝食をつけてみました。
時間になると内線で一回の食事スペースに呼び出されます。
(7:37)
この朝食が猛烈にうまかった。
味噌汁がただの味噌汁かと思いきや、中に鯛のカマが入っていた。
とにかくおいしかった。
なかなかの量なのにあっさり平らげてしまった。
ちなみに、内線で呼ばれてから食事処に向かったとき、たまたま宿のひとが立て込んでいて席を案内されそびれたのですが、自分の席はすぐに分かりました。
なぜなら、一膳しか用意されていない卓がそこしか無かったからです。
……さみしくなんかないやい。
(8:23)
チェックアウトするものの部屋の鍵を返し忘れて危うく出発しそうになるアクシデントを挟みつつ、「温泉民宿 亀屋」を後にします。
ちなみにこの宿、最後にとてつもない急斜面を20mくらい進んだところにあります。
バイクだと正直かなり怖い。
(8:36)
さーて二日目もゴリゴリ走るよー。
というか終盤くらいまで観光がほとんどないですよー。
1日目は東京から箱根を経由し、主に伊豆半島の東側を走ってやって参りました。
ので、今日は半島の西側と中央部をメインに練り走ります。
(8:56)
うーみだー。
昨日は内陸部をショートカットしてしまった伊豆半島の突端部です。
弓ヶ浜と呼ばれるエリア。
(8:57)
伊豆半島の海岸線はゴツゴツしているのが標準ですが、ここは道幅が広く交通量が少なく快走路です。
(9:04)
港にバイクを停めて歩きます。
港からは遊覧船も出ています。
で、この歩きが存外長い。
山道でこそないものの、じわじわと続く上り坂の遊歩道。
(9:08)
しかしそんな時でも河津桜は綺麗なんですよなー。
(9:13)
道中にはお店の跡が。
港に1券あった他に開店しているところはなかったのだけれど、時期や時間帯によっては賑わうんだろうか。
(9:14)
視界が開けると灯台が。
しかし灯台には近づけない。
でも灯台が見えると岬もすぐそこ。
(9:16)
ここまでわくわくする地形の岬もなかなか無いかと思うのですよ。
(9:18)
(9:18)
伊豆半島最南端、左右の景色です。
ゴツゴツすげえ。
なぜかモンハンを思い出しながら断崖絶壁を見下ろしていました。
(9:19)
伊豆半島を振り返るとこんな感じ。
こんな地形でも突端部まで歩道を整備しようと試みる人間という生き物の、先っぽに対する執念とは。
(9:20)
先っぽの道はラケット型にぐるっと回れるようになっています。
(9:20)
岬の脇のこんなところには神社が。
本当に人間の岬に対する思い入れはすさまじい。
岬を一通り見て回ったら、来た道を港まで戻ります。
(9:25)
廃墟の土産屋さん。
というか、どうやらここには「石廊崎ジャングルパーク」なる施設があったそうで、これもその廃墟のひとつのようです。
石廊崎を後にしたら、昨日の夕方に訪れた恋人岬の方へと向かいます。
海岸沿いを伊豆半島の付け根までぐっと進み、内陸側を通ってまた南下する予定。
(9:43)
似たような坊主を秩父で見たけどお前偽者だろ分かるぞ!!!
【第三章】下田→石廊崎編 ~終~