出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。(子育てのため長期旅行お休み中)

9月の北海道ツーリング2019【8】三国峠、アイヌコタン、多和平

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(5:18)

稚内からおはようございます。これまで稚内⇒利尻⇒稚内稚内と宿泊場所はあまり動かず来ましたが、今日はいよいよ稚内を離れて道東方面へ移動します。しかし出がけからです。わりとしっかり降っています。

 

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【9/14】神奈川(自宅)~新潟(フェリー乗船)

【9/15】小樽~千歳~富良野~美瑛~オロロンライン~稚内

【9/16】稚内利尻島一周

【9/17】利尻~稚内~宗谷~浜頓別~オロロンライン~稚内

【9/18】稚内~宗谷~中頓別~音威子府~天塩~稚内

◆【9/19】稚内三国峠~足寄~摩周~北見

【9/20】網走~斜里~中標津

【9/21】斜里~知床~別海~根室~霧多布~釧路

【9/22】釧路~上士幌~帯広~夕張~苫小牧(フェリー乗船)

【9/23】仙台~神奈川(自宅)

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オロロンライン

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(5:30)

本日の宿は北見に取っています。稚内からは最短経路でも300kmある場所ですが、もちろん真っすぐには行かず、行きたいところに寄りつつの移動になります。まずはオロロンラインを通って日本海沿いを南下

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(6:00)

雨はわりと早々に止んだものの、海から吹き付けてくる横風がものすごく強い。まっすぐの道をまっすぐに走っていても自然とコースアウトさせられるどころか、重心を移してうまいこと風と相殺させたとしても、車体もろとも風で足元からすくい上げられそうな感覚です。止まったら止まったで風に煽られる車体を支える恐怖。バイクに乗り始めて4年、ツーリング中に本気で身の危険を感じた道のトップクラスでした。

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(6:13)

北緯45度モニュメントのすぐ北側にあるパーキングシェルター。存在意義を身をもって感じた一時でした。

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(7:13)

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(7:13)

天塩からは内陸側へ入り、音威子府方面へ。通りがかる雨雲に降られたり上がったりしつつ国道を走りました。

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(7:50)

道の駅音威子府でトイレ休憩のついでに朝食代わりのバナナを食べていたら、道民の旅行客の方に声を掛けてもらいました。訊かれたので今日の行程を簡単に伝えると、予想以上の長距離だったらしく若干引かれました。

しかしそれにしても、北海道だと人のいる駐車場ではかなりの確率で声を掛けて貰えます。ヤエーだけでなくこれも北海道ならではだと思います。

 

三国峠

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(11:00)

上川から上士幌や足寄の方に抜ける国道273号。天塩から240kmほど走った場所にある峠がここです。

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(11:06)

三国峠展望台からトンネル方向を見たところ。お分かりいただけるだろうか、雪が舞っているのが。まだ9月なのに。ちなみにこの晩、大雪山に初冠雪したとニュースになっていました。

展望台の駐車場にはトイレと小さなカフェが併設されています。カフェで温かいものでも飲もうかとも迷いましたが、既に席はいっぱいだったので早々に山を下りるようにしました。気温自体は過去のツーリングでも経験したようなレベルではあったものの、いかんせん装備が真冬仕様ではないのでそれはそれはしんどかったです。

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(11:09)

展望台から少し南下した場所から見える松見大橋。さらに下っていくと寒さは若干和らいだものの、代わりに雨が降ってきました。踏んだり蹴ったり。

 

タウシュベツ川橋梁展望台

前回の北海道ツーリングではタウシュベツ川橋梁まさにその現地まで足を運びましたが、今回は国道沿いの展望台で済ませることに。三国峠から25㎞の場所にあります。

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(11:39)

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(11:39)

国道脇にバイクを停めて、遊歩道的な道を2~3分歩くと展望台です。糠平湖越しにタウシュベツ川橋梁が見えます。噂に聞きし対象物の遠さです。

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(11:36)

展望台へ至る道の脇に、ずどんと伸びる別の道がありました。たぶんというか間違いなく廃線跡ですね。

このくだりの写真たちがいまいち締まらないのは本降りの雨に降られていたからです。さらに走って山を離れたら雨も止みました。

 

ナイタイ高原牧場

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(12:24)

……へ、行こうとしたのですが、近づくなり雨が降ってきたし行こうとしている方にはもっと厚い雨雲があったので、残り5.0kmのところで引き返しました。雨が止んだかと思いきや、大雪山側に雨雲がべったりしていただけだった様子です。

 

道の駅あしょろ銀河ホール21

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(13:39)

ナイタイ高原牧場からは40㎞ちょっと。昨日まで稚内発着でうろうろしていたのとはまるで違う行軍っぷりです。この道の駅、廃線になったふるさと銀河線の旧駅舎をそのまま利用しているそうです。ちなみに御覧の通り大雪山から離れたら憎らしいほどの晴れ空になりました。

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(13:39)

足寄はエリア的には十勝。十勝といえば豚丼。道の駅に併設されている豚丼のお店に入りました。

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(13:27)

んまい。

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(13:36)

ちょうど放送中だった連続テレビ小説の舞台が十勝だったので、十勝一帯の道の駅ではグッズ販売やBGMやポスターで推しまくりでした。

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(14:20)

腹を満たしたら241号で一路さらに東方向へ。雌阿寒岳(中央)と阿寒富士(右)が見えてきたら、阿寒湖はもうすぐです。

 

阿寒湖アイヌコタン

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(15:01)

北海道ツーリングの時は、阿寒湖の湖面は見なかろうとすぐ近くのアイヌコタンにはほぼ毎回寄っています。

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(15:00)

手掘り木製アクセサリーをお土産として買うためです。なんなら買う店まで毎回一緒です。

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(15:08)

ちなみにバイクを停める場所ですが、国道寄りにあるアイヌシアターイコロの脇に駐車スペースがあります。アイヌコタンとシアターだけが目的であればここが便利です。ちなみにシアターではアイヌの伝統舞踊が見られますが、今回は時間の都合でパスしました。
阿寒を離れたらさらに東の摩周・弟子屈方面へ。阿寒⇒弟子屈は国道(阿寒横断道路)で結ばれていますが、その道はきつめのコーナーや下り坂が続いています。路面状況は悪くないですが、霧が出やすいのでご注意ください。

 

多和平

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(16:15)

弟子屈の中心部をぶち抜いて、標茶町にあるキャンプ場にやって来ました。目的はここにある展望台です。駐車場を離れたこの時点でいい景色の予感しかしない

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(16:17)

朝一で稚内を出てここまでひたすら走ってきただけにだいぶくたびれていましたが、この時点で色々吹っ飛びました。

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(16:21)

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(16:22)

日没も迫る時間だったのでどこへ寄るか、そもそも寄るかどうかさえ走りながら色々悩んでいたのですが、来て良かったです。むしろなぜ今までここに来たことが無かったのか。

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(16:23)

摩周のカルデラはここからでも見てわかるレベルです。

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(16:23)

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(16:26)

ロングツーリングにキャンプを組み合わせた事はないのですが、ここでキャンプをしたらさぞ気持ち良かろうなと思いました。

 

摩周湖第一展望台

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(17:02)

いよいよ日没間際ですが、ダメ押しでもう一つ寄りましょう。摩周湖第一展望台です。ここの駐車場は日中は有料(バイク200円、近くの硫黄山の駐車場と共通)ですが、夕方~翌早朝にかけては無料開放されています。その代わりレストハウスや土産屋も閉まっていますが。

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(17:06)

それにしても、湖面が霧に覆われた摩周湖というものを見たことがない。釧路湿原でたっぷり水気を含んだ空気がここまで流れてきて霧になるらしいです。ブラタモリでやっていました。

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(17:04)

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(17:06)

いよいよリミットなので宿へ向かいましょう。本日は北見のホテルを予約しています。つまりこれから宿まで90㎞近くあります。こいつまだ走る気です。

 

美幌峠

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(17:58)

国道243号を走り屈斜路湖の脇を抜けると差し掛かるのが美幌峠。日没を過ぎ、肉眼ではほぼ真っ暗な状態でした。ちなみにワインディング途中の法面にはシカの群れを見かけました。北海道は沿道に反射板もなく夜には本当に真っ暗になる道が多いので、特にバイクに乗りたての方にはあまりお勧めしません。

 

ホテルパコジュニア北見

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(19:13)

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(19:49)

摩周湖を出ておよそ2時間で無事到着。バイクはホテルのご厚意で入口脇の屋根が貼り出した場所に停めさせてもらえました。

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(19:30)

ホテルが北見駅の目の前だったので、夕食の買い出しついでにその辺を歩いてみましょう。夕飯はどこかって? セイコーマートに決まっているじゃないですか。元々そんなに外食志向がないうえにしこたま走りぬいたので、部屋でくつろぎたさがMAXです。

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(19:32)

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(19:32)

さすが大都市北見は駅前からも各方面へのバスが発着していました。

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(19:43)

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(19:49)

なぜか北見駅前は他の地方都市よりも明らかに多くの塾が立ち並んでいました。

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(22:46)

ホテル1階にあるランドリーで洗濯機を回したりしつつ本日も終了。高速道路を使ったのはたかだか20km程度。ほぼ下道だけで600㎞台を叩き出しました。