利尻島からフェリーで無事稚内に戻ってきたので、以降は北海道本土を走ります。朝からフェリーだったとはいえ、まだ10時台なのでゴリゴリ走っていきましょう。
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【9/14】神奈川(自宅)~新潟(フェリー乗船)
◆【9/17】利尻~稚内~宗谷~浜頓別~オロロンライン~稚内
【9/20】網走~斜里~中標津
【9/21】斜里~知床~別海~根室~霧多布~釧路
【9/22】釧路~上士幌~帯広~夕張~苫小牧(フェリー乗船)
【9/23】仙台~神奈川(自宅)
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稚内駅
(10:21)
まずやって来たのは日本最北端の駅、稚内。駅には道の駅も併設されているので、恐らくここが最北端の道の駅となるのでしょう。というか、鉄道駅に道の駅が併設されているってもはやどういう状況なんでしょうか。
(10:23)
出汁之介(だしのすけ)。ヒレが昆布になっている……。
ここ稚内駅には本土四極到達証明書を貰いに来たのですが、最後の名入れは稚内駅ではなく市役所の方で行っているとのこと(証明書自体はここでも無料配布しています)。
稚内市役所
(10:34)
そんなこんなで何の変哲もない市役所までやって来ました。港、駅、市役所いずれも数百メートル程度の距離感です。
(22:46)※後で撮影
こちらが本土四極それぞれの到達証明書。最東端の納沙布岬は同じく北海道ですが、前回の北海道ツーリングで入手済みです。とうに四極踏破は果たしていたのですが、証明書の存在には前回の北海道ツーリング中に気付いたという次第です。
(22:45)※後で撮影
そして4枚を裏返すと、1枚の大きな「日本本土四極踏破証明書」になります。……ここに日付と名前を手書きしてもらうためだけにわざわざ市役所まで出向いたの、なんだかやるせない。
稚内港北防波堤ドーム
(10:46)
防波堤として、そして桟橋から駅までの乗り換え通路として建設されたドームです。今でも目新しいデザインなのに、これが1931年着工(そして完成までに5年間)というから色々すごい。
例によってこれも港や駅からすぐの場所にあります。稚内市街の観光は比較的コンパクトで助かります。
稚内公園
(11:00)
ただしここだけは丘の上にあるので、歩きは不可能でないにせよ現実的ではありません。
(11:02)
(11:02)
可動式ベンチ。ブランコではないらしいので強く揺らしてはいけないらしい。まあでもつい漕いじゃいますよねこの形なら。
(11:04)
そして振り返ると開基百年記念塔。駐車場(無料)はこのふもとにあります。
開基百年記念塔
塔には入って登ることができます。大人はひとり400円。
(11:08)
基部の1・2階は郷土資料館のようになっています。
(11:08)
江戸時代に宗谷にいた武士たちが使っていたとされるベッド(寝棺)。フタまで閉めるらしい。
(11:13)
樺太の日露国境標石のレプリカ。モデルになっている第四号標石の現物は所在不明だそうです。
(11:19)
展示を一通り見たら上の展望台へ行きましょう。
(11:18)
正直さほど期待していなかったのですが、なかなかいい感じの眺めです。
(11:20)
上の方に見えるのが稚内市街と防波堤ドームです。
(11:20)
あれが今朝までいた利尻島です。
(11:24)
展示室にあったムースの残骸。生姜みたい。
(11:19)
展望台から見てこの道楽しそうと思ったので、
(11:32)
下りてから実際に走ってみました。ひととおり楽しんだところで引き返しましたが。
(11:34)
手前に見える教学の碑と、奥の氷雪の門。前者は樺太にあった樺太庁樺太師範学校(教員養成機関)、後者は樺太で命を落とした日本人のための慰霊碑です。このあたりもかなりいい景色。稚内公園は撮りがいのあるポイントが多いのでもう少しじっくり回っても良かったかもしれません。
稚内市立ノシャップ寒流水族館
稚内中心部から5㎞弱。ノシャップ岬へやって来ました。
(11:43)
来るたびに気になってはいたものの今まで踏み入ったことは無かった、この水族館に入ってみる事にしました。大人500円。
(11:45)
かつてはでかい水槽だったのを頑張ってカバーするのは地方水族館にありがちな光景です。
(11:47)
ドクターフィッシュ初体験。スポイトで何か所も同時にすぽぽぽぽぽぽと吸われるような感触。とっさに動いて握りつぶしたりしそうで怖いです。
(11:51)
(11:51)
日本最大の淡水魚イトウさん。かつては東北地方にもいたそうですが、生態環境の悪化により現在は北海道のみに分布するんだとか(それも、良好な生息地域は写真内図中の緑色の部分だけ)。もちろん絶滅危惧種です。
(11:53)
この水族館最大の魅力(個人主観)は、アザラシへのエサやりです。100円でこの小さいバケツひとつ分。利尻で野生のアザラシにあげた時より随分と気前のいい価格設定です。
(11:54)
この丸々太ったアザラシたちがターゲット。中にはバケツを持っていると見るや胸びれをぺしぺし叩いて主張してくる奴までいます。お前にはやらん。
(11:57)
続いて、水族館とセットになっている科学館へ。基本的にはお子様向けの内容です。
(11:59)
せっかく誰もいないのでイライラ棒で遊んだり、
(真面目にやらなくてもゴール部のセンサーを通過するだけでゴール認定されるので、クリアタイム14秒をスコアしてきた)
(12:01)
踏むと音階の鳴る階段でヤマハ音楽教室のCMを演奏して遊んだりしました。
(12:04)
大人でも見ごたえがあると思われるのはこの南極越冬隊資料展示コーナーです。駐車場の片隅に建てた体育館みたいな建物です。
(12:07)
中を開けるとトドの剥製が真正面に待ち構えているので若干ビビりますが、昭和基地のかつての居住棟や雪上車が展示されています。
(12:05)
現在の雪上車よりはだいぶ居住性が低そう。
(12:07)
居住棟は組み立て式なのが明らかに見て取れるのですが、すきま風とか吹きそうですねこれ。
(12:10)
そんな具合に水族館と科学館、そしてノシャップ岬を後にしました。
宗谷丘陵 白い道
宗谷丘陵のシェルロードといえばライダー界隈では言わずと知れたスポットだと思っているのですが、貝殻が敷かれた道は界隈に何本かあります。
その中でも最もメジャーなのが、宗谷郵便局の脇を抜けた先にあるこの道でしょう。一方通行ではないので逆からアプローチすることもできるのですが、景色的にはこちら側の向きがおすすめです。
(13:02)
(13:03)
はいもう勝った。大勝利宣言。なんだこの景色。
(13:06)
バイクがない写真も用意しておきます。
(13:11)
貝殻の道が終わっても景色は相変わらず。起伏があるのに常時展望が開けているのが凄い。周氷河地形と呼ばれる地形だそうです。明治期の山火事で樹木が消失して以来、気温が上がらず強風が吹く気候により現在も樹木は回復していません。是非について語る気はないのですが、一度失われると戻らないっていうことは本当にあるんだなとつくづく。
(13:12)
はるか遠く、風車の下に牛がいました。
(13:12)
クレーンがいて思わず興奮。プロペラの設置でしょうか。
(13:19)
宗谷丘陵。初めて北海道ツーリングに来た時は天候と下調べ不足で行きそびれた場所なのですが、同じ場所を何往復しても楽しい場所です。
宗谷岬
(13:24)
宗谷岬の西側の手前にある、機能性を度外視したネタをかますこの看板が好きです。沖縄にあるゲストハウスの案内です。
(13:31)
ということで本土最北端です。
(13:34)
駐車場の横手にある馴染みの土産屋。
(13:35)
の中にある流氷館。
(13:36)
キンキンに冷やされた部屋の中には保存された流氷と動物の剥製がいました。本気で寒いのでわりとすぐに退散しました。
道の駅さるふつ公園
(14:39)
ホタテめしを買いました。しかしまだ食べないでおきましょう。
エサヌカ線
既に言うまでもない知名度かと思いますが、猿払村にある約8kmにわたるザ・ド直線ロードオブ北海道です。
(14:55)
(14:55)
北海道ツーリングの旅に訪れてはいるものの、こんなに天気がいい状態は初めてだったので喜びの奇声を発しながら突入しました。
(14:58)
(15:00)
先程入手したホタテめしもここで開封。包み紙とか吹っ飛びやすいのであまりお勧めはしませんが心地は悪くないです。
(15:23)
北海道は全体的に天気ありきなスポットが多いですが、その中でもここは筆頭と言っても過言ではないと思います。
(15:29)
(15:29)
そもそもロングツーリングで天気が悪いと立ち止まる気にもなりませんしね。
エサヌカ線を走るだけの動画置いときますね。 pic.twitter.com/26V0yZ1e6Z
— 奇行太朗 (@kiko_taro) September 18, 2019