出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。(子育てのため長期旅行お休み中)

北海道ツーリング2017【1】八戸港・川崎近海汽船シルバーフェリー・べにりあ

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2017年8月10日。

 

バイク乗りにとっては言わずもがなの憧れの地、北海道
ついにその地に踏み入る機会がやって来ました。

u-travel.hateblo.jp

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(6:15)

午前6時に東京の自宅を出発。

今日は港まで走って船に乗るまでがミッションです。

 

本州等から北海道へ、自分のバイクと行くには、

①人は飛行機etc、バイクは事前に運送業者へ頼み別々に上陸

②フェリーで一緒に乗船

の2通りしかありません。青函トンネルは鉄道専用のため、自走でそのまま北海道上陸は少なくとも現状不可能です。

今回チョイスしたのは②の方。ただし、お盆の時期のフェリーにバイクと乗船するためには激しい予約戦争を勝ち抜かなければなりません。

フェリーとは年間を通しては基本的にあまりニーズがあるとは言いがたい交通機関。その分、繁忙期に需要が集中すると、その椅子取りゲームっぷりは恐ろしいものになります。

askz.sakura.ne.jp

↑ダイヤや航路が一部最新ではありませんが、北海道発着のフェリーの航路比較はこのサイトが詳しいです。

 

フェリーの予約開始はおおむね「2か月前の同日朝9時」。各航路の利便性から競争率に見当をつけ、自分が勝ち取れそうな航路の予約を仕掛けなければなりません。

ネット予約からの参戦で、今回僕が勝ち取った航路はこんな感じでした。

往路 8/10 八戸17:30発 苫小牧1:30着

復路 8/15 苫小牧19:00発 仙台10:00着

……改めて確認しますが、僕は都内在住です。

復路はさておき、往路の八戸発はあんまりじゃなかろうか。でも仕方ない、東京に近い大洗・新潟・仙台発のフェリーでは軒並み争奪戦に負けたのである。

……そんなこんなで、北海道へ行くために初日は約660kmを走ります

 

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(12:43)

岩手山SA

高速をひた走っている間に撮った写真はこれ一枚のみでした。
安代JCTから八戸自動車道へ入ったあたりから軽い霧雨に降られていますが、北海道への期待を前にそんなもの屁でもありません。

八戸には1時間以上の余裕を持って出発し、なおかつ途中の休憩などは最低限にしたために、順調に行くとそこそこの空き時間が生まれました。

 

蕪島

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(14:17)
そこで向かったのが蕪島ウミネコの繁殖地として著名なスポットです。
かつては名前の通り島だったそうですが、現在は埋め立てにより陸続きになっています。

hachinohe-kanko.com

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(14:20)

しかし、ここからは八戸港もわりとしっかり見えて楽しい。

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(14:22)

休憩所まで整備されている用意周到っぷり。

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(14:22)

ウミネコのシーズンにはやや遅く、ちらほらいる程度でした。

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(14:22)

ウミネコの爆撃を受けることで有名な神社にも、工事中で立ち入りできず。

……あれっここに何しに来たんだっけ……?

 

【バイク駐輪場情報 蕪島神社】
道を挟んだ本土側に、トイレ付きの無料駐車場があります。


川崎近海汽船 シルバーフェリー

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(14:53)

正味10分程度の八戸観光を終えて、八戸港フェリーターミナルへ。

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(14:53)

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(14:55)

ポリ袋と養生テープを持っていたので申し訳程度の雨よけをしたのですが、すぐ後ろについたアメリカンの方はレジャーシートを持ってきてバイク全体を覆っていました。僕も以後真似しようと思いました。

 

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(14:59)

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(14:53)

予約表を窓口に渡してお金を払うと、乗船券とバイクに括り付ける乗船票(ステッカー)が貰えます。

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(14:59)

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(15:24)

受付窓口のすぐ横に売店が。何も食べずに八戸まで走破した僕は、耐えきれずにそこで弁当を買って食べました。おいしかったです。

 

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(15:07)

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(15:42)
本日シルバーフェリーで乗る船は「べにりあ」

シルバーフェリー

べにりあ (2代) - Wikipedia

ローマ神話に登場する海の妖精の名前だそうです。

同社の運用するフェリーの中では唯一同社からの生え抜き運用ではなく、廃止となった他社の航路から引き継いでいる船です。他の3隻(シルバークイーン、シルバープリンセス、シルバーエイト)と名前が明らかに違います。

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(16:04)

出港90分前。ものどもであえ、乗船じゃ。

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(16:11)

バイクは何よりも最初に積み込まれることから、ライダーは乗用車やトラックや徒歩乗船の乗客よりも早く客室へ行くことができます。船内に持ち込むものはあらかじめシートバッグ一つの中にまとめておいたので、それだけをさっさと携えて客室へ。

逆に、それまで身に着けていたけれど船内では不要なジャケットとヘルメットはバイクのリアシートにツーリングネットで固定して行きました。

 

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(16:16)

「べにりあ」二等室。この船の客室は2ランクしかありません。

折り畳み式の細いマットが並びますが、場所の指定は無いので無事端っこを確保。ちなみに、この後9割がたのマットは乗客で埋まります。

他の乗客が場所取りや一息ついている間に、まずは風呂へ。8時間の航路ともなればそこそこの大きさの浴室が確保されていました。浴室のロッカーは100円のコイン式なので小銭を用意しましょう。

 

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(17:11)

ラウンジ兼自販機コーナーを物色。なかなかの品ぞろえですが、当然ながら食べ物は持ち込んだ方がコスパが良いです。

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(17:12)

おのおの持ち込んだものを飲み食いしながら、ラウンジのテレビに映る甲子園をぼんやり眺めていました。

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(17:59)

電子レンジ、お湯、紙皿、紙コップ、割り箸などが一通り用意されていて、食料を持ち込んだ時の環境もかなり良さそうです。

 

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(17:14)

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(17:17)

出港前にはオープンデッキへ。

よくよく考えれば当然なのですが、乗船時間と出港時間には意外と開きがあります。

ですがフェリーに乗り慣れるまではそんなことはあまり念頭に無く。全部出港してから始まるものかと思いきや、風呂・飯・寝床の準備なんかはあわよくばこの出港前の時間だけで済ませることもできます

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(17:33)

そして出港。

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(17:38)

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(17:38)

さようなら本州。僕は人生2度目の北海道へと旅立ちます。1度目は小学生の時なのであまり記憶にないです。

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(17:42)

ほぼ入れ替わりで八戸港へ入港していった同じ川崎汽船の船。

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(17:53)

そしてまた食う。

午前1:30には港に着く(=起きて下船しなきゃいけない)ので、その後早々に寝ました。

 

客室は9割がた埋まっておりなかなかの混雑具合でしたが、その割には騒がしいということもなく比較的しっかり寝ました。

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(19:56)

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(0:24)

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(0:30)

そうやって夜も更け……た頃にはもう到着という。

初日から体内時計を盛大にぶっ壊しに行っていて先が恐ろしい。