(15:40)
(15:40)
カルデラ内部の池の沢地区から徒歩で流し坂を踏破し、カルデラの周辺部に出ました。
主な上り坂はおしまいですが、集落はまだ先です。なだらかなアップダウンを繰り返しながらのんびり歩きます。ごくたまに車が通り過ぎて行きます。
(15:41)
使われなくなった旧道などを除くだいたいの道は路面がきれいです。さすが東京都。
(15:42)
(15:48)
高低差がありすぎて海岸線が見えないこの風景もだんだん見慣れてきました。
大里神社
(15:50)
地図によれば大里神社へアクセスする道がそろそろだな……と見回しながら歩いていると、思っていたよりだいぶアドベンチャーな道でした。これでも島の総鎮守だそうです。
(15:51)
(15:52)
車で行きたい場合は、脇道へ入る前、池の沢寄りにある「休戸街かど公園」に駐車しましょう。公園といっても東屋とベンチがある程度で、街かど感も皆無の場所でしたが。
(15:53)
間もなくして鳥居へ。
(15:53)
その奥に伸びる玉石の階段がこれまたとてつもなく急でした。
同じ玉石の階段でも東台所神社のそれは迂回するよう地図でも注記がありますが、大里神社の方は「玉石の階段」と書かれているだけ。しかし東台所神社と同じかそれよりもやや急勾配で、難度はこちらの方が高いと思われます。
(15:55)
四つん這いで登り、途中振り返って撮影。したところで、神社にアクセスする道はここだけゆえに登った分だけ降りなければいけないことに気付き絶望。お察しとは思いますが、下りの方が怖いです。
(15:56)
かつて鳥居だったと思われる傾いた2本の柱。
(15:58)
……社殿?
(15:57)
本殿はというと、朽ちた木造鳥居の向こうに塩ビパイプで鳥居をこさえる柔軟さです。
たしかに、ここまであの石段を登って持ち込まなければいけないと考えると妥当な素材です。
(15:57)
帰りはギリギリ二足歩行、怖い部分は時々四つん這いで玉石の階段を下りていきました。
村道へ復帰し、ふたたび岡部(集落)方面へ進みます。
清受寺
(16:05)
島唯一のお寺。お寺……?
ちなみにここには数少ない(唯一か?)公衆トイレがあります。
名主屋敷跡
江戸時代、噴火による全島民避難から、40年を経て島への帰還を果たした名主、佐々木次郎太夫の屋敷跡です。青ヶ島村のウェブサイト上で「青ヶ島のモーセ」と紹介されていておおう……ってなりました。わざわざそんなところから例えを引っ張って来なくていいのに……。
(16:08)
都道から標識に沿って一本入ったところは薄暗くて大丈夫かここという感じですが、存外足元はしっかりしています。下りなので帰りが思いやられますが。
(16:09)
なんか家畜臭いと思ったら本当に牛さんがいました。
(16:09)
(16:09)
(16:10)
(16:10)
くりっくりの玉石垣。かわいくも見えますが、見方を変えると何かの卵みたいでちょっと気持ち悪いかもしれない……動き出しそう……。
(16:10)
崩れた玉石がその辺にぼとぼと転がっていて、なんとずさんな……と思いつつ石垣に触れてみると、一番上に置かれた玉石は予想以上にあっさりとグラグラ動かせます。シンプルにただ積み上げているだけのようです。触れた石を慌てて押さえて戻し、その場を撤退。
(16:12)
(16:17)
集落に戻ってきました。なんだかこのアングルだと都会度高く見えませんか? 背景の海と空が合成かのような具合ですが。
(16:21)
島唯一の郵便局の前を通ります。ちなみに特別郵便局なので日曜でも営業しています。
(16:26)
そして坂道に……。
青ヶ島の地理をご存知もしくは地図と照らし合わせている方なら「おいちょっと待て」となる光景かと思います。そうです、集落を通過し、さらに山を登っているのです。
(16:29)
午前に港(海抜0m)に立っていたなら、大凸部(島内最高地点)までズバッと歩いてみたくなったのです。ちなみに体力はだいぶギリギリですが、昨日歩いた長さからするとまあ行けるだろうと判断し決行しました。
(16:48)
到着。真っ先に流し坂を撮っているあたり、徒歩を経てのこの道に対する思い入れを感じる。
(16:48)
集落方面を望む。
(16:51)
(16:59)
(17:02)
日没までここにいたい気持ちもあったのですが、この体力で暗い山道を下る勇気がなかったこと、そして風が強くて寒いことからこれにて終了とすることに。大凸部からの景色はこれにて見納めです。少なくとも今回は。
(17:30)
(17:30)
(17:30)
帰りがけにある十一屋酒店で軽く買い出しを済ませ(写真はその脇にいっぱいいた猫たち)、
(17:35)
宿へ帰還。今日歩いた場所は、これまで色々な場所へ足を運んだ中でもダントツで「あ、ここで足を滑らせたらたぶん誰にも見つけて貰えないだろうな」と思った場所でした。
(18:20)
お仕事で同じ宿に長期滞在中の方と喋りながら夕飯。
実は、大凸部で景色を眺めながら余っていた大量のゆでたまごを消費していたので、ぶっちゃけキャパ的にきつかったです。仕方ないんだ、あそこでエネルギー補給をしていなければ体力が持たなかったのです……。
夕飯後、しばらく休んでから再び外へ。星を見に行くなどしました。
本来なら光のある集落を離れ尾山展望公園などに行ければよかったのですが、強風と体力と寒さを鑑みて、ヘリポートで仰向けに寝転んで眺めることに。光はそこそこありますが、目が慣れてくればかなりの量の星が見えます。
(21:13)
コンデジでも20秒シャッターを開けばこんなもんでした。強風なのでどうしてもカメラがブレるなり雲が映りこむなりしていますが。
宿に戻ると、宿の方はじめ島民の方が集まって宴会をしていました。飲み物を取りに流しへ寄った時たまたま声を掛けて貰い、その場にお誘いいただけることに。「ひんぎゃの工場に新しく入った人かと思った」などと言われつつ、しれっと島民の方に混ざって飲み食いしていました。
4時間弱の間にのべ10人くらいが出入りしたそのほとんどか上の世代の方だったのですが、中には同じくらいの歳の学校の先生なんかもいて、それがかなり可愛らしい人だったりしてフリーらしいので皆さんも是非参考にしてください青ヶ島は良いところです(やめろ)。
冗談は抜きにして(一応言っておくと可愛らしい人だったのは冗談ではない)、たった2泊の観光客を島民同士の飲み会に誘ってもらい、そこで楽しくお話させて貰えてとても嬉しかったです。良い意味で客扱いされず、あれこれ喋り倒しました。
伊豆諸島は離島でこそありますが、交通的にも文化的にも住人の行き来的にも東京との距離感がわりと近いので、僕らのような人間が滞在した時にも比較的すんなり受け入れてくれる節があるように感じています。
青ヶ島も伊豆諸島の有人最南端、人口160と聞けば完全に絶海の孤島ですし地理的にはそれで間違いないのですが、東京都なので学校の教職員は東京(本土)から赴任してきていますし、島民も東京(本土)に対して敷居を感じていないように見受けられます。
宴会にいた中で最終的に宿で寝る人は女将さんと自分だけだったので、二人で皆を見送りお開き。
(1:20)
当初この晩一人でしんみりと食べるはずだったカラムーチョが部屋で待っていました。2日間沢山歩いたり景色を見たりしてきましたが、一番楽しい記憶として残ったのはこの夜のことでした。それにしてもカラムーチョ高い。
(1:23)
東京から360km離れていようと、ここだって東京都なのでポプテピピックはリアルタイムで放送が見られます。