出かけた時から帰り道

バイクや車やフェリーや列車や飛行機や自転車による全国(時々海外)の旅行記群、分割日本一周の記録です。VTR-F乗り。(子育てのため長期旅行お休み中)

青ヶ島旅行記【3】大凸部・尾山展望公園・『御宿 為朝』

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大凸部

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(15:04)

上り坂をほいほいと登って行きます。見晴らしがよくても、海岸は断崖絶壁なので波打ち際はだいたい見えません

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(15:05)

いま向かっているのは、青ヶ島で最も標高が高い地点「大凸部(おおとんぶ)」です。

しばらく登っていると、車で行ける限度の場所に。駐車できるスペースが特別設けられている訳ではないので、その辺のデッドスペースに車がちらほら停まっています。

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(15:07)

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(15:39)(帰りに撮影)

途中で鳥居が現れます。が、ここではなくその奥側、鳥居に向かって右手にある道を進みます。

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(15:07)

つまり鳥居の向こうに見えるこの石段は登りません。この鳥居と石段は東台所神社に繋がっていますが、公式のイラストマップでも「急で滑りやすいので」と別ルートを推奨しています。東台所神社には尾山展望公園側からのアクセスが楽だし安全です。

……先にネタバレしておきますが、この石段あとで登ります

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(15:09)

でもとりあえずは大凸部を目指す右のルートを進みます。表れるのは比較的穏便な石段です。

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(15:13)

集落の端あたりから大凸部まで、車を使わなくても徒歩15~20分で着くことができます。そして大凸部からの景色がこちら。

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(15:15)

これを見るために青ヶ島へ来たと言っても過言ではない。

目の前にあるこの光景が二重カルデラと呼ばれる世界でもかなり稀有な地形です。

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(15:20)

中央の山(丸山)の斜面がカヌレあるいはアポロチョコよろしくなみなみになっていますが、これは

出っ張った部分⇒本来の植生

へこんだ部分⇒椿を植樹した部分

です。

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(15:33)

中央左のつづら折りになっている道は流し坂と呼ばれる、池の沢(カルデラ内)と岡部(集落)を結ぶ道です。右手のコンクリート面が目立つのが新道で、平成流し坂トンネルへと続きます。

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(15:30)

んほおおおおおおおおおい!!!!!!!!!!!!!

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(15:35)

だいぶ長いこと遊んだので帰ります。

 

東台所神社・尾山展望公園

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(15:41)

やがて鳥居のところまで戻り、再びこの石段を目の当たりにします。

……そして登ることに決めました。

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(15:43)

傾斜じたいはまあ急といっても登れないよという程ではないのですが、この石段の石が登りづらい八丈島でも有名な玉石垣と同じような形の玉石なので、なんとも踏ん張りがききません。それでいて苔むしているので、必然的に四つん這いで進まざるを得ません。

登りきった先には東台所神社がありましたが、撮影を忘れるほどには印象が薄く玉石の階段(と言うには足場が悪すぎる)に頭を持っていかれていました。社殿的なものはありましたが、年季の入った小屋という感じで見た目神社っぽさはほとんどありませんでした。

ちなみにこの神社、失恋の腹いせで島民7人を殺し自身も入水自殺をした、朝の助なる人物の霊を鎮めるために建立されています。

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(15:45)

石段を登りきった先、右手が神社(?)で、左手に道が続きます。

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(15:45)

それが尾山展望公園へと続く道です。玉石の階段より圧倒的に歩きやすいです。

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(15:48)

そして程なくして尾山展望公園に到着。

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(15:48)

(おそらく)青ヶ島を中心とした世界地図のタイル画。

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(15:47)

そして名前の通りこの公園も見晴らしがよく、大凸部と並ぶ2重カルデラのビュースポットです。

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(15:52)

ここからは集落も見下ろせて、その向こうに見えるジョウマンと呼ばれる草原地帯や海原をぼんやり眺め……ようとしたら雨がぽつぽつと。

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(15:57)

やや急ぎ目に山を下りました。

 

水道施設

見るものも見終えたので集落へと戻ります。

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(16:00)

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(16:00)

すると現れる黄緑色の丘陵。これは水道施設で、コンクリート舗装されたこの黄緑の面に雨が降ると雨水が集められ、浄化して水道水として使用します。かつては各戸で雨水を溜めていたようですが、これが出来てからは水不足に悩まされることが激減したとか。

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(16:02)

である。(どーん)

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(16:06)

坂を下り続けると集落に帰還。玉石の階段は注意が必要なルートですが、近道であることは間違いなかったです。ただし決して誰でも通れるようなおすすめのルートではありません。

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(16:21)

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(16:22)

ふたたび『十一屋酒店』さんの前を通ります。すごい見られた。

 

ヘリポート

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(16:25)

集落を抜け、集落の北端部にあるヘリポートへ。この建物が事務所兼待合所です。

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(16:25)

振り返ればヘリポート。えっこんな場所入っていいのって感じですが、やや縁寄りの部分なら普通に通り抜けできますし車も走り抜けます。

 

金毘羅神社

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(16:27)

ということでヘリポートの向こう側へ。

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(16:27)

道の終わりに現れる鳥居。ここは金毘羅神社です。

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(16:28)

青ヶ島の神社は社殿があったとしても、基本材料と形状が近代的な小屋です。きっと嵐が強くて持たないのでしょう。

 

ジョウマン

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(16:38)

ヘリポートの手前側へ戻り、今度は島の北端であるジョウマンの方へ。

途中、五洋建設の事務所がありました。さすが海洋土木最大手。

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(16:40)

次に現れるのはクリーンセンター。絶海の孤島と呼ばれる島でも水道をはじめこういったインフラがしっかり整備されているのはさすが東京都といったところかあるいはこれが平成のスタンダードなのか。

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(16:42)

ジョウマンと呼ばれる地区へ差し掛かります。写真などで見ていた時は広い草原地帯かと思っていましたが、草の背が思ったより高く、斜面を下りきってしまうとあまり見渡せませんでした。

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(16:46)

ジョウマンには共同牧場があり、そこには牛さんがいました。牧場に建屋はありますが一帯に人の気配はありませんでした。

 

今日の移動圏で見られそうな場所は一通り回りきり、日没も近付いてきたところで本日の散策は終了。宿に戻りあとはゆっくり過ごしました。

 

御宿 為朝

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(14:06)

今回利用した宿は『御宿 為朝』さん。

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ここをセレクトした理由は、青ヶ島村ホームページの民宿紹介のページで、為朝さんだけがちょっと捻りのあるメッセージを添えていたからです。なんだか気になったのと、こういうことを書いてくれているということはきっと悪い人じゃないだろうなという勝手な印象からです。

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(13:54)

民宿というのは性質上どうしても宿の方と生活スペースが被る部分があるのでどこまで載せていいか難しいところがあるのですが。逆に言えば、どんな宿か事前にネットで調べてもほとんど情報が入手できないというのも事実。雰囲気だけでも伝わればと思います。

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(13:57)

青ヶ島に限らず島の民宿というのはどこも年季の入った建物ですが、内装の更新や建て増しを繰り返していることが多く、実際の部屋は外観よりはるかに綺麗なことが多いです。為朝さんもその例に漏れず、たまたまか分かりませんが部屋はとても綺麗でそしてとても広かったです。完全にスペースをもてあましました。

食堂の脇には冷蔵庫やポットが常設されており、お茶や紅茶やコーヒーがいつでも飲めます。食事の時間になって呼ばれた後は、ごはんとみそ汁は自分が好きなだけよそって食べることができます。

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(13:42)

着いた日のお昼。

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(18:30)

夕飯。伊豆諸島の民宿、必ず夕飯に金目鯛が出てくる説(最高)。

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(7:46)

2日目朝。

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(18:20)

2日目夜。

2日目昼は追ってご説明。3日目朝が無いのは撮り忘れです。量的には3食ともちょうどいい具合でおいしくいただきました。