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出かけた時から帰り道

旅行記。一人旅だったりそうじゃなかったりバイク(VTR-F)だったり。

イタリア卒業旅行7日間【3】




【第三章】ドライブイン、テラス席、夜の街



3日目も相変わらず移動しまくりんぐです。

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朝、ホテルの部屋からの景色。
手前に見えるのがガソリンスタンドで、昨日買出しに行った売店もここにあります。


さて、今いるのはベネチア(厳密にはメストレという町)ですが、ここからピサ観光→フィレンツェ入りをする予定。移動手段はすべてバスです。


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でもその前に腹ごしらえですよね。こんちねんたる。
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昨日添乗員さんが「朝食に関しても(最初の宿は)かなり良い方」と言っていましたが、やはりその通り。この日のコンチネンタルは、パン数種とシリアルとフルーツと各種飲み物のみです。いや、肉類はまだしもケーキが登場するのが明らかにおかしいのは分かってますはい。

分かっているとはいえ味気がない事実はくつがえらないわけで、味ほしさにチョコレート味のシリアルをてんこ盛りにしている様子が上のとおりでございます。


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出発直前、バスの車窓からは幾筋もの飛行機雲が。
後でまた触れるかもしれませんが、今回の旅行は全日程にわたって天候に恵まれました。


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そして代わり映えのしないバスの旅になります。
バスに揺られていれば目的地に着いたのでイタリアの地理感をほとんど把握しないまま帰国しております。
が、わりと平地も多い国土なんだなーと車窓の景色を見て思いました。細長い国なので景色こそ違えど地形は日本みたいなもんなのかなと勝手に想像していましたが、案外そうでもなかったですね(もちろん山あいの道を走っていた部分もいくらかあります)。

個人の旅なら公共の交通機関の写真なんかが豊富になる移動も、ツアーでは車窓の景色オンリーになるので絵的にはいまいちである。



例によってハイウェイで移動すればドライブインでトイレ休憩をするのですが、この日のそれがまた、


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帰国したのかと錯覚するくらいにジャパナイズドされてた。
というか店員さんのうち一人が明らかに日本人だった。お土産買うと、さらっと「5ユーロでーす」って。

ここはお土産中心の売り場といわゆる普通のドライブインが別棟でした。最初に入ったのは前者だったので一旦外に出て一般的な売店へ。


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執拗なまでのこっちじゃないよという主張。

ドライブインから街中のフードコートまで、売店とフードショップの集合体である「AUTOGRILL」はどこへ行っても見かけます。


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実を言うと昨晩のガソリンスタンドの売店ですらこの「AUTOGRILL」の看板を背負っていたので、僕にはもうなにがなんだかわからないよ。

イタリアのドライブインは面白くて、まずその雰囲気が違うのはもちろんなのですが、店内通路が一本道になっています。
途中で陳列の島があったり分岐があったりはするのですが、入口出口がそれぞれ決まっていて、お客さんらはまるで簡単な迷路を歩かされているよう。
並んだ入口と出口の間に銭湯の番台よろしくレジが構えられていた店舗もあって思わず感心しました。


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お菓子が陳列されているだけなのに、色彩というか雰囲気というかがこうも明らかに日本と違うのがいつも不思議。

そんな中、


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MIKADO(ミカド)という名前のお菓子がありまして。

ビジュアルがどう見てもポッキーだしミカドっておいおいイタリア……と思って面白半分で手に取ってみたら、製造元が江崎グリコでした。本家のとこが作ってました。

言わずもがな買って食べてみたのですが、本家ポッキーの方が安いしうまい。それぞれの国の舌に合わせたのかもしれませんが、チョコは甘ったるいしプレッツェル部分はぽそぽそ気味な印象でした。
これが2.75ユーロ(当時約130円/ユーロなので350円くらい)かーと思いながらぽりぽり食べました。本家ポッキー最高。

ミカドの値段や先述の飲み物の話からもお察しかとは思いますが、飲食系は日本より圧倒的に高くつきます


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飲み物も陳列がカラフルなので見ていて楽しいですが、いかんせん高いので、水以外は本当に2・3度しか購入していません。


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どこのドライブインにも少なからず存在する、地域性もへったくれもないおもちゃのコーナー。
こういうのはどの国行っても一緒なんですな……。


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これが軽食カウンターとイートインスペース。
入口から出口への迷路の途中でここに到達します。特におなかが空いていないのに思わず何か頼みたい気分になりますが、いかんせん日本のサービスエリアを超える物価なので踏みとどまりました。


……とまあ、長々とドライブインのレポートをしてしまいましたが。
建物を出ると、変なトラックが見えたので近寄ってみました。


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いちめんのにわとり。
いちめんのにわとり。
いちめんのにわとり。
風向きが変わるとにおうもの。
いちめんのにわとり。

眺めているそばから地面に色々したたっているというすごい大胆な輸送方法。
日本でもこれあるのかな……どっかしらでは似た事やってるんだろうけど見たことないな……。


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イタリアの消火ホースのマークはさながらドリームキャスト


さてさて、ドライブインを堪能した後はまたまたバスで揺られます。
ツアー客は軒並み爆睡です。例に漏れず僕もです。


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ふと起きた拍子に外を見てみると、山間だったりトンネルだったりな景色になっていました。
都市部には雪なんか残っちゃいませんが、なんだかんだ2月なだけあって山は雪化粧してます。


12:45頃、次の目的地の近くに到着しバスを下車します。

というのも、観光バスはその先の旧市街部には乗り入れることができないんだとか。
広い駐車場からは本数はそこそこしかないものの無料の送迎バスが出ているそうです。伝聞調なのは、乗り合わせのタイミングが悪く徒歩で目的地まで移動したからです。


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駐車場や併設されたトイレの周りには、自撮り棒売りのにーちゃんとか、サングラス売りのにーちゃんとか、ブランド物バッグ(本物かは非常に怪しい)売りのにーちゃんとかがうろうろしていて、東洋人の集団はものの見事に囲まれます。にーちゃんたちはだいたいが黒人です。
売りに来るのは百歩譲っていいとして、彼らの第一声がえてして「ニーハオ」なのがなんというかもう。まあ見分けがつかないなら人口的にそれが無難な作戦なんでしょうけれど。



ただの市街地(とはいえ日本とはだいぶ違う雰囲気ですけれども)を15分ほど歩くと、城壁と門が見えてきます。
そいつをくぐると、


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公園みたいな空間に出ます。
天気いいし気持ちいいなー芝生ええなー向こうに見える建物たちはまぶしいくらいに白いなーいつ頃の建物なんだろーってあれピサの斜塔やん。

……というのが、いわゆるピサの斜塔を見たときの印象でした。

バスでほいっと目的地周辺におろされるからか分かりませんが、写真の世界でしか見たことがないものたちがしれっとそこに鎮座しているから困る。

そんなわけで、上の写真は手前から洗礼堂、ドゥオーモ、鐘楼(斜塔)になります。ピサもかつての都市国家ですのでドゥオーモが存在します。3つとも中に入るのにはチケットが必要です。


さて、観光といく前に気になる自由時間ですが、2時間弱ほど。
この限られた時間の中で何をするかが計画性とセンスの問われるところですが、


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まあメシからですよね。


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イタリアで食べるピザにハズレはない。少なくとも僕は引かなかった。
ちなみに、レストランで頼めるワインもボトル15ユーロを超えれば基本的にハズレはない気がします。そこまで好きじゃなくて普段ほとんどワインを飲まない僕でも「あ、これおいしー」と思えるワインが出てきます。あくまで個人の感想。


あと、観光地のレストランはかなりの確率で店員が日本人慣れしているので、諸々の意思疎通は簡単……とまではいきませんが、向こうも一生懸命意図を汲み取ってくれます。
義務教育から大学受験に至るまで鍛え上げた英語さえも頑なに使わず、日本語と指さしだけで注文をやり遂げた奴が同行者の中にいたくらいです。


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ランチをキめた場所はこんなところ。右のほうに見えるのが言わずもがなの斜塔。
この景色を見ながらワイン飲んでピザかっ食らうというあまりにもベタな光景を作り上げた日本人観光客でしたが、そりゃもう最高のシチュエーションでした。

……まあ、そうこうしているうちに行動時間が残り30分くらいになってたんですけどね。

結局ピサでは建物に入ることはせず、ぷらっと近辺を見て歩きました。


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ピサ行きが決定した頃から撮ろうと思っていた、傾いていない塔。

斜塔はたいてい予約しないと上れないそうなのですが、この日は空いていたようで当日のチケットで上ることができたそうです(同じツアーの人の情報)。
ちなみに、定番の塔を支えたりなんだりの写真はちゃんと撮ってあります。僕は塔を蹴倒すポーズをとりました。


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ドゥオーモのファサードを見上げる。すげえんだこれも。威信かけすぎだろうファサード

なおこの時、↓のようなリア充ぶった写真も撮影していた模様(顔の部分加工してあります)。

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そんなこんなでさらっとピサ観光も終了です。
一次解散場所へと集まり、ぞろぞろと来た道を戻ってバスのところへ向かいます。


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外壁を出てまもなくのところの、マックのさりげなさがしゃれおつ。

戻った先の駐車場には、併設される形で軽食屋や土産屋の入った建物があるのですが、そこのトイレが、


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有料です

手前の機会が両替機で、ゲートのところに50セント硬貨を入れてレバーを回し進むとトイレに入れます。
有料だからといって特別キレイで設備が新しいわけでもなく(とはいえ汚くもない)。

ここまで何度か立ち寄ったドライブインも、場所によってはお手洗いが有料あるいはお気持ちなところがあります。お気持ちと言いつつ、入口に清掃員が立っていて挨拶してくるのでコインを置いていかないわけにはいかない
ドライブインの有料トイレでは50セントが相場。お気持ちのところも50セントが無難だそうです。でも、トイレが有料(実質も含め)のドライブインは、確率としてだいたい半分かそれよりも少なかった印象です。

イタリアに限った話ではないようなのですが、基本的にタダでトイレに行けるのは飲食店を利用した時だけと思った方がいいようです。街中を観光している時なんかは、トイレを使うためにバール(Bar、立ち飲みのカフェで、時にはコンビニのような役割も果たす)でコーヒーを一杯頼むなんてことも。


まあそんな具合に50セントと1ユーロ硬貨はひょんなタイミングでよく使うので、最後の観光日まである程度ストックしておくことが望ましいです。
円/ユーロの両替では硬貨を受け付けてくれないので、どれくらい残しておくかもまた難しいところです……が、硬貨が大幅に余った時は空港でジェラートでも食べたらいいと思います。


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一行はふたたびバスに乗車し長距離移動。今夜泊まる都市へと移動します。

行先はフィレンツェ
ついに今回のツアーのメインのひとつと言っても良い都市に突入します。

今日はこの後ホテルに到着して宿泊という流れなのですが、ホテルへの到着予定時刻は17:00。
バス移動ばかりの我々は体力が余っている上、まだまだ観光できる場所はある時間です。

翌日に終日フィレンツェ自由行動を控えているものの、一足先にフィレンツェ観光をかますことにしました。


うとうとしているうちにバスはホテルへ到着。
部屋に荷物を置き、一息ついたら行動開始です。



今回のフィレンツェの宿には2連泊することになります。
フィレンツェの中ではあるものの、いわゆる観光地である旧市街までは路線バスで20分ほどかかる立地。

その路線バスですが、日本の一般的な路線バスと違うのが、距離による運賃ではなく時間制の定額だということ。
時間内であれば乗り換えや乗り継ぎも自由ですし、行って用事を済ませて帰ることも可能です。

切符は1枚1.2ユーロで、一枚で90分間利用可能。
バスの走るエリア一帯に位置するタバッキと呼ばれるような小さな売店(後ほど解説予定)や、ホテルのフロントで扱っています。バス車内でも買えることには買えるようですが、値段が2ユーロに跳ね上がります。運転士の手持ちがない場合には乗車拒否もありえる……とガイドブックには書いてあります。基本すべてタバッキで購入したのでその辺の事情はよくわかりません。


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こちらがバスのチケット。
都こんぶは大きさの比較対象ですが名刺より少し小さいかなというくらいですね。
乗車時に車内の機械に挿入すると時刻が印字され、そこから90分のカウントダウンスタートです。
その90分の乗車中に間違えてふたたび機械に通しちゃったことがあったのですが、印字の上からさらに印字されました。
もしかして、とりあえず時刻を印字しているだけで90分の管理体制ガバガバなのでは……? いやなんでもないなんでもない。

ちなみに、チケットに赤で描かれているのは、百合をかたどったフィレンツェの紋章です。
この紋章の格好良さが僕はたまらなく好きだというのは余談。


さてさて路線バスに揺られること20分。
20分かかるものの、乗り換えなしで旧市街のほぼど真ん中へ行けるので、便利といえば便利なホテルの立地ですな。

バスを降り、石畳を2分ほど歩いた先に現れたのがこの光景。


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その手前の町並みにもわくわくしていたけれど、これを見た瞬間思わず息を呑んだことは言うまでもない。
なんというか存在感が違った。

ということで、フィレンツェのドゥオーモです。
言わずもがな旧市街の中心はここになります。

さて早速のフィレンツェ観光ですが、まずは某レストランで夕食の予約を済ませてから、6人各自でバラバラにそれぞれの買出し等を行うことになりました。


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夜のフィレンツェをてくてく。

街灯こそ東京の都心部に比べると暗くはありますが、旧市街地は人通りの多い道を選べば特段危険を感じるようなところでもない気がします。あくまで、想定していたよりもの話ですが。

まずはスーパーのようなところに入り、お土産やら自分の飲み物やらを調達します。


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ドゥオーモから東へ少し歩いたところにあるお店。
違和感こそないものの、陳列の色味は日本のそれとは明らかに非なるものである。

しっかし観光地だからか、食料品から日用品まで売っているようなスーパーってあんまり無いんですよねえ……フィレンツェ観光で回るような一帯にも1・2件程度しかありません。
とはいえ、よくよく考えたら日本もそんなもんよねという。例えばの話、浅草とかでスーパーどこですかとか訊かれても困る。

でもやっぱり、どこにでもあってどこでもだいたい同じような身の回りのものが同じような値段で24時間買える、コンビニという存在はやはり日本の観光にとってアドバンテージたりえるなと感じました。イタリアは繁華街でも20時以降にそういうお店を探すのは一苦労でした。

……いや単に僕がイタリアで探すのが下手だっただけかもしれないけれど。
それでもトイレと買い物が外で24時間可能な店が外に沢山あるって本当にすごいと思う。


お土産用のレモンリキュール等を購入し荷物を重たくしてから、再び夜のフィレンツェを一人歩き回ります。


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ドゥオーモファサード部分。
地上にぽつぽつといる人影の小ささからこのスケールを察して頂きたい。
カメラに収めようとしてもどうしても画面いっぱいになって状況がよくわからない絵になるし、あの夜景の中にずーんと佇んでいる様はやはり自ら口をぽかんと開けて見上げるしかない。


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クーポラの方も拝む。
きれいな写真を撮りたいと思って現地では撮ってきましたが……いかんせん下手ですし綺麗さで言えば際限なく上位なものがネットにいくらでも転がっていると思うので、あえて地上の風景が写り込んでいるものをチョイスしていく。


サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会(≒フィレンツェのドゥオーモ)を一通り撮って満足したら、個人行動なのをいいことにディナーの時間までひたすら石畳を練り歩くことに。
地図を見るのは最低限。観光スポットを見て回るというよりは、街そのものを歩いてみようという気になっていたのです。


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先述の通り、人のよく通る道はそこそこちゃんと明るいです。
明るさはほぼ写真の見た目どおり。

しかし、そんな通りでもだんだんと中心部(ドゥオモ)から離れていくと人は縁雰囲気は怪しくなり。


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黒人のニーチャン達が石畳に布を敷き、本物か定かではないブランドバッグを売っていたりなぞします。
↑の写真はそこそこの勇気を出しつつもこそこそと撮りました。


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その気になって人のいない道をチョイスすれば、繁華街から一本入るだけでもこんな具合に。
今回の旅行で僕はアクシデントも無く帰国していますが、同じツアーには携帯をスられた人もいるようですし治安に関してはそれなりに注意が必要かと思います。


途中で、先程よりも大きなスーパーというか売店というかのようなものを発見したので入りました。
街中の飲食店や売店は基本的には個人経営感が強く、そのうちのいくらかは確実にフランチャイズなりチェーンなのですが、だからといって同じ系列だなーと嗅ぎ取れるような雰囲気はほぼ感じません。

で、そこで入ったお店は入口と出口に改札のようにバーが設けられていまして。


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レジ待ち中にどさくさで撮影。
恐らく「買わねぇ奴は入るな、入るなら何か買え」的なところで、店先にもたぶんそんな感じのニュアンスの張り紙があったのですが、どのみち水を買うつもりだったのであまり確認せずに入ってしまいました。


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写真下のショーケースに入ってるのは端から端まで全てチーズ


夜の石畳を歩くのが楽しくて楽しくて、次第に人気の少ない道を積極的にチョイスしていくようになりました。


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人通りないなーと思っても、こうして路上にテーブルと椅子と屋根を構えている飲食店が突然現れることも。
こういう風に路上に店舗スペースを拡張している飲食店は街中にかなりあって、法律的にはどういう扱いになってるんだろうなと思いつつそのお洒落さに震えるなど。
元来馬車が行き来できるように道を広く造っているからこそ、現代でも路上を大胆に使えるわけで。そこは文化の違いだなと思いつつも西洋の大きなアドバンテージですよな。


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路地を選んでいたつもりがいつの間にか広場に躍り出ることも。

写真はたしか共和国広場です(言わずもがなですが、同じ名前の広場は各都市にかなりある模様)。
広場に出ると、地図で広場の形と名前を照らし合わせれば現在地と方角を確認できるので結構ありがたい。

そんなこんなしているうちに仲間との再集合時刻に少し遅れてしまったのはご愛嬌。終盤でまったく地図を見ずに歩いていたら、ちょっとばかり現在地を見失いました……。



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本日のディナーの場所はこちら、PAOLI(パオリ)というリストランテです。
ドゥオモとウフィッツィ美術館のちょうど中間地点あたり、オルサンミケーレ教会のすぐそばに位置します。

○トリップアドバイザー『Paoli』

ビステッカ(正式名称はビステッカ・アッラ・フィオレンティーナbistecca alla fiorentina)という、要するにイタリアのシンプルでおいしいステーキを食べたいと言った同行者が探し出してくれました。

「え、ジーパンで入って大丈夫?」と一瞬思いましたが大丈夫ですドレスコードはありません。
中に入ると、


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天井にはフレスコ画
あらまあ美術館に来ちゃったのかしら。どうやら元は修道院の建物だったようです。


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この店は絶対に美味いぞ、と内装だけで決め付ける我々。
オーダーはビステッカ(先述のイタリアンステーキ)と、サラダをチョイス。ワインはもちろん赤。

ワインうめえなーと言いつつ食前に出てくるパン(サービスなので料金はつかない)をかじって待っていると、野菜をのせた台車を押しながら気の良さそうなおっちゃんが出てきました。
おっちゃんはおもむろにナイフを取り出すと、


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神のごとき手さばきで野菜を次々とカットしていきます。
途中で「セロリ入れていい?」「玉ねぎ大丈夫?」などと実物を見せてこちらに(英語や伊語で)訊きつつ、手の中ですぱすぱと一口大に切ってぽいぽいとボウルの中へ落としていく。これが本当に格好良かったんですよ。

で、味付けはオリーブオイルをさっと垂らすくらいで終わり。6人の目の前に、20余年の人生で最も美味しい(確信)サラダボウルが置かれました。


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……美味かった。なんだあのサラダは。サラダだけで満足して帰りそうだったぞ。


サラダに舌鼓を打っているうちに、真打ちビステッカさんの登場。
ビステッカは1皿2人前でして、我々の座るすぐ横でごつい肉の塊を食べ易い大きさに切り分けてくれます。
もうね、わざわざ食べる人の目の前でやるあたりがあざといよね。


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美味くないはずねえだろばかばかばかばーーーーーか!!!!!!


というか、まずお皿がお洒落すぎると思いませんか。何よりこれをイタリア土産にしたい感ありましたよ。

そんな具合に、フィレンツェの食を大いに楽しみましたとさ。
ちなみに、ビステッカ(1皿2人前)は1皿で50ユーロします……。
トータルの飲食代も、一人当たり50ユーロを超えていたと記憶します。ユーロ130円強だったのでまあそのくらいのイタメシでした。そりゃ美味いわけだよ……。

しかし相応のものを食らったので良しとする。


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夜9時を回ると、さすがに人通りも交通量も露骨に減ってきました。
でも、ホテル方面への帰りのバスは11時台まであります。夜のフィレンツェ散策はここからです。


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散策にデザートはつきものだ。

2月にジェラートはなかなかの寒さだが悪くないぞ。
ちなみに上がクルミ、下がコーヒー味です。

リストランテから南下し、河の方へと向かいます。


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するとシニョリーア広場に出るわけだ。
HDR(ハイダイナミックレンジ)で撮影したヴェッキオ宮はなかなかに要塞感が出てかっこいい。

ヴェッキオ宮のみならず、この辺にはまたいくらでも見るべきものがあります。
が、どうせ明日も来ることになる。さらっと流して今晩の目的地へと向かいます。


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夜の路地最高。
ちなみに、ほぼ観光地しか歩いていなかった&6人という比較的大所帯で歩いていたこともあってか、夜の街にあまり物騒さは感じませんでした。
女性陣は「一人だったら(路地は)歩けない」とは言っていました。


シニョリーア広場から200mも歩かないうちに現れるのが、こちら。


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ポンテヴェッキオことヴェッキオ橋

元も子もない説明をするならば、ディズニーシーに入ってモールを突き抜けて突き当たりの海を時計回りに避けようとしたところにある、あの橋のモチーフと言われる橋です。
ライトアップという程ではないけれどそこそこ明るくしてありました。


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ポンテヴェッキオの上からドゥオーモ方面を見る。

奥につんと見えているドゥオーモは近く見えますが、直線距離でも500mくらいは離れているはずです。ドゥオーモがでかすぎるんです。

右上のクリーム色の壁が、かの「ヴァザーリの回廊」ですね。
予備知識ゼロな(だけどイタリア行きを提案した)同行者に、

「むかしむかしのフィレンツェの、街で一番偉い人が自宅から仕事場に通う時、外を歩くと殺されちゃうかもしれないから通勤経路にずらーっと作らせた廊下。ちなみに廊下にはその偉い人が集めたすごい絵がいっぱい飾ってある」

と説明したのですが大枠間違っていない自信はある。


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橋の上からアルノ川を臨む。

夜のフィレンツェ歩きは、安全面に問題が無さそうなら景観は素敵なのでおすすめします。
これから見に行こうとしている場所も夜景はなかなかでしたので。

ヴェッキオ橋を渡り切ったら、そこから川沿いを東へと進みます。

……と書いた時点で、分かる人は目的地が分かるかもしれない。
1kmほど歩いたところで川辺を離れ、公園のようなところに入って広い階段をのぼり、あとはひたすら上を目指すのみ。
この階段がわりと長い。だいたい8分ほど上り続けていたかと思います。


そうです、今晩最後の目的地はミケランジェロ広場

広場は丘の上にあり、フィレンツェを一望できるという場所です。


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まあそんなわけで、こんな夜景が見られます。

ひときわ目立っている奴らが、左からヴェッキオ宮ドゥオーモサンタ・クローチェ教会の3つになります。
夜景も非常によいのですが、フィレンツェといえばあの屋根の色が見えてなんぼでしょとお思いの皆さんもいるかとは思います。
まあそれは翌日のお楽しみです。


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振り返れば輝くダビデさん。

広場にはこの後バスが乗り込んできていたのでどっかしらからバスで来るルートがあるようです。
でも我々は行きも帰りも脚を使いました。


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実は頂上の広場に着く前から結構いい感じの景色だったりね。



さて、時間も時間なのでここからはまっすぐホテルに帰ります。
帰りは来た道とは違うルートをチョイスしました。アルノ川を越えるまではほとんどと言っていいほど人と会わない。


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おそらく窓であったであろう部分に絵が。

そういえばフィレンツェの観光で歩くような部分ってほとんどが石畳になっているのですが、あれって結構コストが馬鹿にならないそうですね。


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工事(途中)現場をたまたま見かけた。
そりゃこの下に配管があるとなりゃあ、いちいち敷き詰めるの大変でしょうなあ……。


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路線バス車内。

どこの外国行ってもだいたいそうなのですが、乗降の激しい公共交通機関のイスが安っぽいというかたぶん汚されても大丈夫なように座面がプラスチックなんですよね。
路線バスや地下鉄の座席があんなにもふもふなのって日本くらいじゃないのっていう。


ホテルに帰着したのは日付が変わりそうな時間。
さて、お待ちかねの水周りチェックでございます。


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手前:ビデ
右奥:トイレ
左奥:シャワー……ルーム……?


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否、これはシャワーブースである。

両脇から申し訳程度の扉をカタカタと繰り出せて、僕がしゃがむと身体が壁か扉かに触れるくらいのスペース。
しかもその扉も一部穴が開いていて、シャワーしてると水が外に漏れる。もはや狭いだけ。

用意されていたアメニティは、バスタオル2枚にお手拭き用と思われる薄手の布1枚、薄っぺらい石鹸と全身洗えるよ的なジェル(しかし全く泡立たないし洗った気にもなれない)、以上。


ここに連泊とな……。
ちなみに、利用が集中する時間帯だと一向にシャワーが温かくなりません。この翌日は見事その時間にぶち当たってしまったようで、半ば凍えながら浴びました。
初日は日本のシステムバス式のホテルとほぼ変わらない水周りとアメニティだっただけに、段階を踏んでひどくなってゆくホテルに震えが止まらない。

……でもベッドだけは相変わらず寝心地がとても良い。



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第三章 ~終~