自転車東京湾一周210km【1】
皆様お久しぶりです。
いまや日記の更新も年に数回、ましてや次回作はいつになることやらといった具合ですが。
大学生になって珍しく大学生らしい休みが取れた為、大学生らしいアホな旅を企画・敢行致しました。
題しまして、
『自転車東京湾一周210km』
ちょっと前にですね、新しい自転車を買ったんですよ。
ミヤタから出ているEX-CROSSという、わりとスポーティな感じのなんちゃってクロスバイクです。
買ってすぐに17kmくらい離れた大学まで1時間強かけてこの自転車で行ってみたりしたのですが、今回はこいつでガッツリ長旅です。
東京湾一周というのには特別思い入れがあるわけでもなく、
自転車で長距離移動するならどこかへ行って帰ってというよりはぐるっとしたいな
→東京湾一周
という安直な発想でそのまま行動に移りました。今となっては無茶だった。
【自宅近辺】
(7:30)
7時30分、家の近所にて撮影。さあ出発ですぞー。
今まで同様写真横の数字は撮影時刻なので参考までにどうぞ。
ちなみにですが呼飛、無謀にもパンク修理セットの様な装備は一切持ち合わせておりません。
特別用意しているものといえば数日前に買った関東道路地図くらいなもの。
幸いにも地図は比較的読める子ですし、予定しているルートは何かしら近くを電車が走っているので、故障の類が起きても最悪乗り捨てて電車で帰宅し後日回収に来ればいいやというスタンスでした。
自宅は東京多摩地区の某市です。
近所の道をさくっと進み、まずは目白通りに出ます。ここから東京都心部まではずっと道なりに行けます。
(7:52)
目白通りと環八(正確には環八の延長線上の笹目通り)のぶつかる谷原交差点にて。
写真をご覧になれば分かるとおり、この交差点には横断歩道がございません。
かなり規模の大きい交差点になるとこういった「自転車歩行者は歩道橋使ってくれや」率は高いと思うのですが、
長距離移動
→ルートはなるべく簡潔に
→必然的に幹線を使う
ということで、今後も幾度となくこのような交差点に出会ってはぶつぶつと文句を言いながら自転車を押して歩道橋を使うことになります。
最初の方ならまだいいんだけどこの面倒くささは後々響くのである。
【東京都心部】
途中で野暮用により30分程度のロスがあったのですが、実質の移動時間としては一時間程で東京都心部へ。
目白通り(途中から新目白通り)を突っ走っていると、山手線の駅で言うところの高田馬場駅あたりに出ることになります。
ということで、
(9:16)
こんなところで記念撮影。
この頃はまだ観光気分でいられる余裕があった。
山手線をくぐった後は、東京のど真ん中を突っ切るべくただ闇雲に東へと進みます。
目指すは国道14号。そこに乗りさえすれば手段は問わぬ。
(9:31)
少なくとも水道橋付近では外堀通りを通っていたらしい。
ところでルートについてですが、今回は東京→千葉→神奈川→東京といった具合に、東京湾を時計回りに進みます。日が落ちた後に走るなら千葉より神奈川の方が幾分マシなんじゃないかという大雑把な計画の下決定しました。
するってーと千葉から神奈川には何で行くのかという話なのですが、都合の良いことに東京湾フェリーというものがあるんですね。
フェリーの名の通り、人だけでなく自動車バイク自転車までも運んでくれます。この辺に関しては後ほど。
なお、出発前の段階での所要時間の見積もりについてですが、かつて自宅から大学までの17kmを1時間強で移動出来たことから、
約200km ÷ だいたい時速15km = 夜の9時10時には帰れるだろー!
というこれまた大雑把な計画でした。いいね、学生らしいね(白目
(9:40)
先程の水道橋あたりからはずっと総武線さんと平行して走っております。
これを書きながら振り返ってみて、山手線を横断しきるのに30分程度しか掛けていないことに驚愕。
後の道々がいかに広大でいかに過酷だったか今改めて思い知る……。
自転車で比較的高速で車道を走る時、特に注意したいのが信号の変わり目。
自分の進む方向の信号が青から赤に変わろうとしている時に、垂直方向の横断歩道をフライング気味に渡ろうとする歩行者が半端じゃなく怖い。
車なら難なくスパーンと一気に通過できる交差点でも自転車ではそうもいかず。速く走っていたってなんだかんだトロいしエンジン音もなく歩行者の注意もあまり引かないので、何度かヒヤッとする瞬間がありました。
(9:51)
そんなこんなで両国も通過です。
時間経過に対しやたら写真の登場頻度が高いですが、こんなんでいられるのも往路の都内だけです。
精神的余裕とランドマークの密度、この二点を踏まえると当企画の山場は今だと言っても過言ではございません(ぇ
(10:05)
亀戸駅周辺。歩道と車道の間に自転車道があります。
飯田橋の五叉路にも似たようなものはチラッとありましたが、ここにきて比較的長めの自転車道が出現しました。
歩行者を避ける労力を割かなくていいし背後からせめ立てる自動車に怯える必要もない自転車道というのは大変ありがたい存在でした。
こういった地味な省エネルギーが後々大きく影響してくるんですよ奥さん。
【さようならTOKYO】
さあいよいよ千葉県に突入ですぞー。
終わった今だからいくらでも言ってやるぞー陸の孤島だぞー。
(10:22)
さて、時間経過に対する写真登場頻度の高さもここまでです。
東京湾一周を試みる戦士たちの心をバッキバッキと容赦なくへし折っては投げ捨てる絶望の大陸CHIBA。
そんなこともつゆ知らず荒川の向こうへとチャリを進めた当時の呼飛は、その道幅の広さにのびのびとペダルを回しておりました。
ルートとしても既に国道14号に乗っている状態なので、何の憂慮もなくせっせと進みます。
しかし千葉、そう易々と余所者を受け入れてはくれなかった。
国道14号線は荒川を越える(まだ東京都)と二手に分かれます。そのうち直進するルートを選んだのですが、この京葉道路、江戸川から先は完全に有料道路となり歩行者や自転車の通る余地はないのです。
先々でも何度か苦しめられるのがこの「川越え」。
ただ単に走っていた道が高架になるせいで締め出される程度ならその脇の道にひょいっと入ればいいのですが、それが橋の手前ともなるとそうそう近くにまた別の橋があるわけでもなく。
大きな地図で見る
結果、水門の上に設けられた橋を通って↑の地図で示した部分の中洲を通過し、どうにか向こう岸へ行きましたとさ。
今思えばこの辺で手始めに心を折られた気がする。
(10:59)
水門の上。せまい。
市川IC付近の巨大な再開発現場をくぐり抜け(これまた地味に面倒)、国道14号(千葉街道)へと復帰します。
さあここからはしばらく頭を使わずに直進だ。
(11:08)
くら寿司の店先に並ぶキャラクター達
(11:08)
ここのクララはデフォで立ってる上にどや顔でピースまでかましておった。
現在地としましては、市川市と船橋市の間くらいです。このあたり体感ではわりとあったものの、地図上あまり進めていないのです。
(11:17)
この青看板は分かり易いようで結局情報らしい情報を何も伝えていない気がするんだ。
そしてこの交差点あたりからちょうど船橋市に突入です。
正直な話都民からすれば「ららぽーと」という印象しかございません。
……本企画というか当ページはひたすら千葉県を貶しているような気がするんですが、呼飛は千葉に対して(今回の企画で苦戦を強いられたということ以外には)恨み等一切抱いておりませんので千葉県民の方々も安心してご覧下さい。
県民の方々ならご存知でしょう。千葉はまだまだこんなもんじゃないです。
(11:29)
目立ったランドマークも沿道に見当たらないから青看板撮ってたよー(殴
当分はこの「木更津」の字を追いつつペダルを漕ぎ続けることになります。
本当にこの三文字をずっと見続けることになります。
そして見るたびに
「キャッツ!」
「ニャー!」
「キャッツ!」
「ニャー!」
「キャッツ!」
「ニャー!」
と頭の中で(=木更津キャッツアイ)。
この時既に頭もおかしくなっていたと思われる。
さてさて船橋を通過するわけですが国道14号沿いにしか走らない以上船橋らしさというものもららぽーとのシャトルバスとか京成電鉄の駅名くらいなもので。
国道14号は京成としばらく並行して走るのですが、京成電鉄の駅周りがこれまた不思議で、駅前らしい駅前の盛り上がりは基本的に総武線に持っていかれている感がありました。
【第一章】東京 ~終~